INDEX(写真付き) | HOME | INDEX(写真無し) | 次ページ |
マンハイム(Manheim)からプラハ(Prag)を結ぶ古城街道(
カイザーブルクを始め,ここにある施設全体を合わせてカイザープファルツといいます。
でも単にカイザープファルツと言っちゃうと,他にもカイザープファルツがあったりするので,ニュルンベルクも付けます。
かつての皇帝やドイツ国王達が何度も滞在し,様々な行政業務を行っていた所である。
(参考:1039年から1806年までのドイツ国王&皇帝)
ここの城主達の顔ぶれは,そんじょそこらの城とは格が違う!!城の位置付けだって全然違う!!
なんてったって,中世後期のドイツ国王選挙後の最初の帝国議会はここで開かれる事になっていた上に,神聖ローマ皇帝の即位の宝器(日本で言うところの三種の神器みたいなもの)はここで保管されていたのだ。
(とはいえ,ドイツ国王の力は中央集権の進んだイギリスやフランスに比べるとすごく弱くて,その辺の諸侯とたいして変わらないんだけどね。でもやっぱり地位は神聖ローマ皇帝なんですよ。)
城というのはとかく郊外の辺鄙なところに立っているものだが,この城は市街地に立つ。
と言う訳で,車で行く場合はニュルンベルクの中心街を目指せばよく,ニュルンベルクの中央駅からも近いので,特に行き方を書く必要はなさそうなので省略。とっても分かりやすいところに立っています。
旧市街(Altstadt)の北の端に立っており,そのまま城を目指して歩けば簡単にたどり着きます。
旧市街は他の旧市街とはちょっと趣が異なります。普通は家の妻面が道路側を向いているのだけれど,ここは珍しく軒面が通路に向いています。行く人は気をつけて見てみて下さいね。
それだけで町の雰囲気が全然違うので,非常に面白いですよ。
06-Mai-01
天気が悪いのが残念だけど,ずっと来たいと思っていたカイザーブルクにとうとう来た。(感涙)
いや〜,なんてったって,カイザーっすよ,カイザー。(>∇<)
このような街中に,どうしてこのようなブルクが立っているのかずっと不思議に思っていたのだが,来てみて納得。ここだけ岩盤が突出してちょっとした岩山になっているんですね。典型的な立地条件ね。
砂岩の岩山です。
階段を上って右側,一番東にある皇帝の馬小屋(Kaiserstallung)は現在ユースホステルとして利用されているため,チェックアウトを済ませたバックパッカーの若者達が続々と馬小屋を後にしていた。バイエルン州は26歳未満ならユースホステルを利用できるので,ぜひ皇帝(の馬?)気分を味わってくださいね。
我々はユースホステルに用はないので,左側のブルクグラーフェンブルク(Burggrafenburg)を通りぬけてカイザーブルク(Kaiserburg)へ。
朝早いせいかなんか閑散としているなあ。開館前だからかなあ。
職員の人たちは掃除をしたりして,準備中だよ。
城の中から掃除機の音が聞こえる。ゴミのコンテナを運ぶ音が聞こえる。
内庭に入る重そうな門の扉に,紋章がでっかく描かれているのが目に止まるね。
開館時間の9時になったので,入場券(ガイドツアーとゲルマン国立博物館分館,ジンヴェルトゥルム(Sinwellturm:てっぺんが尖り帽子の形になっている円柱形のベルクフリート),井戸屋敷(Brunnenhaus)の見学がセットになっている)と冊子を買った。
ガイドツアー開始時間を聞いたら,10時からだって。まだ1時間もあるよ。
「ガイドツアーまで時間があるから,それまで博物館を見学しておいで。」
という係員のアドバイスにしたがって,まずは博物館へ。
ここの博物館はゲルマン国立博物館の分館になっています。
INDEX(写真付き) | HOME | INDEX(写真無し) | 次ページ |