方伯(Landgraf)

 ラテン語で表現すると,lantgravius または comes terrae と言う。
 12世紀初頭,主に帝国南西部(アルザス,トゥールガウ,アールガウ,ブライスガウ地域など)で,帝国資産を管理する職に就いていた伯爵に就いた称号。方伯に昇格しても,帝国侯爵の地位に昇格することは稀だった。

 有名な家系として,リーンエッカー(Rienecker)家がある。
 方伯になったのをきっかけとして領地を拡大,中部ドイツ・ヘッセン・ニーダーザクセン・チューリンゲン地方に,チューリンゲン(Thüringen)方伯領を築いた。

 方伯という言葉は,都市管理を任された城伯(Burggraf)と区別するためにも使用された。

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